オーディオのページ 2   2003年8月〜



趣味は何かときかれて困るのは、それが小学生のころから変わらない、「読書と音楽」だからです。

読書は実務的なものが増えていて、それはそれで面白いのだけれど、音楽は僕の仕事と関わりがないから、今でも純粋にプライベートな楽しみだ。

この2つは僕にとって、「何よりまして自由なもの」。
だから、これからもきっと僕の趣味は、読書と音楽であり続けるのだろう。
人に言いづらくて、困るなあ。

Kharma Ceramique 2.0。

KharmaはオランダのOLSオーディオ・テクノロジー社のブランド。
スコーカーがセラミック・コーンなのがモデル名の由来だ。

僕の新しいスピーカーです。

部屋に入れて最初の印象は、「なんて獰猛なやつなんだ」だった。
慣れない場所に連れてこられてた獣のように落ち着かない。表情をめまぐるしく変える。敵意を見せる。

全ての音が異様な明晰さで提示され、強制的に脳に侵入してくる感覚。シトにハックされるマギになったような気分?
混乱した脳が頭痛を訴える。

カミソリのような声のエラ・フィッツジェラルド。嫌味たっぷりにまとわりつくフィッシャー・ディースカウ。
熱帯雨林のように暗く重く暑いボサ・ノヴァ。

今日の音は気にいらないけど、表現力の高さは想像以上、と思いながらアンプのスイッチを切る。
この時点では期待よりも不安の方が大きい。


翌日。
一晩寝て機嫌がよくなったのか、だいぶ落ち着いた音を出すようになっている。
昨日とは別物のようだ。ディースカウの説得力、包容力をうまく出せている。ピアノも涼やかだ。

「ホントに生き物かオマエは」などと言いながら、エミルー・ハリス。声もギターもとても美しい。低域が豊かで、気持ちがよい。

これなら大丈夫。なんとかなりそうだ。
自分の好きな音楽をかけて、なじませていく。


カーマくん導入記の途中ですが、遅ればせながら東京ディズニーシーに行って来ました!

東京ディズニーランドもすごいのだけれど、ディズニーシーは「確信を持って"世界"を創りました」、という徹底した意識を感じる。

ランドを作ったときは、まだこういうコンセプトが日本で受け入れられるものか、どこにも実績がなかったから、計画を推進した方々は、周囲を納得させるのに苦労されたことだろう。

今回は既に目に見える成功事例があるから、これだけのことがやれたのだと思う。もちろん、それだからと言って簡単にできるわけはないけれど。

ディズニーシーは偉業だ。
そして、ものごとを発展させていくために必要なことは何かということを、教えてくれているとも思う。

オーディオとは関係ない話なので、せめて写真はノーチラス号にしてみました。(笑)
この他、東京ディズニーシーの様子はこちら


さて、カーマくんの続きです。

次は大音量で気合いを入れる。僕がききたいのはこういう音楽だから、よおく覚えてね。
我が家は普通のおうちなので、こればっかりはやっていられないけど、冗談抜きでこれは利きます。
スピーカーはやっぱり、きちんと運動させてあげないとね。

そんなこんなである程度納得がいったら、スピーカー位置の調整。ここまで来ると音の傾向もある程度つかめていて、とりあえずどういう方向にもっていきたいかイメージができている。
動かしてみると、背面にバスレフ・ポートがあるせいもあって、後ろの壁からの距離には敏感なようだ。幅は少し広めにとり、ソロ・バイオリンで角度を調整。音程によって音像の位置が変わらないようにする。

いったん位置を決めても、このあとまだまだ場所は動かすことになるだろうから、スパイクは履かせずに直置きのままだ。

位置を仮決めしたら、あとはパズル。
他の機器ならともかく、今回替えたのはなにしろスピーカーだから、使っている機器のあらゆる組合せを試してみる価値がある。

と言っても、うちの場合CDのラインはシンプルなので、そんなに試すことはありません。CDプレーヤーとアンプの電源ケーブルを交換、アンプに使っていたシナジスティックリサーチをCDプレーヤーに、逆にワイヤーワールドをアンプに使うのがよさそうだ。

アナログはエラ・フィッツジェラルドが相変わらずうるさくでダメなので、カートリッジ:プレーヤー:フォノイコ:RCAケーブルの組合せ16通りを全部試す。

ダメだったのはZYX:KENWOOD:コニサー:AETの組合せで、
試した結果は、
1.ZYX:KENWOOD:サウンド:AET
2.MC30:ヤマハ:コニサー:ワイヤーワールド
がよろしい。
1番でエラ、2番でディースカウという組合せです。

同じ機器の組合せをちょっと変えただけなんだけど、「きく気にならない」状態が「気持ちよくきける」に変わるわけだから、これは大きい。
アナログが2系統あるからこういうことができるけど、1系統だったら、こりゃダメだ、とあきらめちゃったかも知れない。
こういうところでも、アナログはやはり2系統が正解です。

細かいことを除くと、カーマくんが我が家に来て、これまでの数週間でやったことはだいたいこんな感じ。あとはただただ音楽を楽しんでいました。
現代的なスピーカーだから、新しい録音がよいのはもちろんだけど、僕がこのスピーカーを気に入った理由の一つは、古いジャズを上手く鳴らしてくれることだ。カインド・オブ・ブルーのここちよい濃厚さには、本当に驚かされた。

おとといの夜、3日間連続で開催中の「StudioK's 6周年記念パーティ」初日にお邪魔しました。
山本さんのところには、写真関係、自転車関係、皿まわし関係など、いろんな系統の方が集まるのだけれど、この日は偶然オーディオ関係の人が集中して、総勢10数名の大賑わいだった。

7月の終わりに行った渡辺貞夫さんのコンサートでは、リチャード・ボナは期待どおり素晴らしいし、ドラムのナサニエル・タウンスレーもよいので、この2人のソロになるともう爆笑、ライブを堪能させてもらって満足です。
考えると前回ナベサダのコンサートに行ったのは、武道館のときだからなんと23年前。懐かしいので久々にCDとADのページを更新しました。

ライブといえば、9月のジョアン。

初来日ですからねえ。

僕は11日です。
8月23日、
このスピーカーのお宅で、素晴らしい音楽をきかせていただいた。

ステレオサウンド147号に登場しているこのスピーカーの持ち主は、この方

「芸術=異次元を表出するもの」とするなら、オーディオのハイエンドとは、音楽家が表出した異次元を再現するもの(再生するもの、かな?)と言える。

町田さんのオーディオはまさしくハイエンドです。

このお宅で、SPレコードをきかせていただいた。「これがSPレコードです。こんな風になっています。こうやってききます」みたいなテレビ番組を見たことはあるけど、生でSPレコードをきくのは(というのもヘンな言い方だが)初めてかも知れない。

SPというと、ノイズの中からかすかに聞こえてくる楽音を息をひそめてきく、というイメージがなんとなくありますが、そんなことはなくて、ごく普通に楽音はきけます。ザーザーいうノイズはそれなりに盛大に鳴っているけど、楽音の方がレベルは高いし、分離しているから自然にきき分けられる。

古い録音のLPでも、ピアノはちょっとダメだけど人の声は素晴らしいという盤があるけれど、SPにも同じ傾向が感じられた。録音はLPに比べてさらに古いし、「入れ物」としての容量は少ないけど、とにかく声をちゃんと録るんだという目的意識がはっきりしている。おかげで今でも、それはそれは素晴らしい声の芸術をきくことができるのでしょう。

とはいうものの、こういうことがSPにおいて一般的な事情なのか、このお宅できくからなのか、僕にはわかりません。いやあ申し訳ない。何しろ他できいたことないもんね。しかもここでは、アンプとスピーカーに加え、SPはフォノイコも自作されております。すごいなあ。

カーマを使い出してからKENWOODの音がどうも今ひとつで困っていた。もうヤマハ1台体制にしちゃおうかなんて考えを頭によぎらせつつ、ゾウセカスのラックに乗せかえてみるとまともな音がする。なるほど。

KENWOODを乗せているラックは、しばらく前にその下にTAOCのボードを敷いて、さらにラックとボードの間に5cm角の黒檀キューブをはさんでいた。
こういうフクザツなことはしちゃいけないんですねえ。元どおり、ラックを床に直置きするとKENWOODが生き返った。

これはスピーカーをカーマに替えたから異状に気がついたということなのか、あるいはボードを敷いてからカーマをいれるまでKENWOODをまともにきく機会がなかったのか、今となってはわからない。でもまあ、いい音になったからそれはどうでもいいや。

8月29日、HA氏のお宅に伺った。

ここを訪れて、熱帯魚にはまる人が多いらしい。
スピーカーはB&Wノーチラス801。
スピーカーもゾウセカスのラックも、レッドチェリーで統一されている。
リラックスモードのShuksさんと、主のHAさん。

リアスピーカーはノーチラス804。

100インチのスクリーンを視聴位置から比較的近くにセッティングしているその効果は素晴らしく、ジュラシックパーク3やプライベートライアンを見せていただきましたが、それはもう、ホントに恐かったです。

知り合いに頼まれて全部ゾウセカスのラックにしたら、それだけでけっこうな金額になるから、CDプレーヤーやプリに予算を回せなくなっちゃったんですよ、なんて笑っておられましたが、ピュアオーディオの方もバージョンアップを考えているようで、さらに凄いことになってしまうのかも。

夜は3人で高田馬場GateOneへ。写真では見えにくいけど、ピアノの人がとてもよかった。いや、見た目ではなくて、演奏です。

というわけで今夜は、HAさんにライブのDVDを見せてもらったシャーデーを、調子のよくなったKENWOODできいている。

9月に入って1週間。先週は本社に打合せに行くのを1回だけにして、珍しく自席に4日間張り付いておりました。

7月にフロアを移動したなごりの荷物が残っているのを片づけたり、四段キャビネの上の資料を一掃して見晴らしよくしたり、キャビネが足りないと言うチームがあるので引越担当者に割当て図を出させたら1列余っているのを発見してめでたしめでたしだったり、席をはずすときに行き先を書かないメンバーが多いので居場所カードを作って配ったり、なんてことをやっていたら、
「課長えらいですね。一般職の女の子がやるようなことを自分でやって」
と、SEの女の子に言われました。
これは、どう解釈すればよいのでしょう。(笑)

Shuksさんのご厚意でGT-2000がグレードアップしました!

オプションのストレートアーム、YSA-1。
噂にはきいていましたが、標準のJ字アームとは音がかなり違う。

甘さが取れて、それでいて神経質にはならず、秋の晴天のように爽やかでおおらかな感触です。
オートリフター、YAL-1。

光学式センサーでアーム位置を識別し、演奏が終わるとアームを自動で上げてくれる。

何か他のことをしていて、部屋を出たり入ったりしながらきくには、これは必需品です。おかげでこれまでより少し気楽に、GT-2000〜コニサーのラインをきくことができる。

まあ、そんなこんなでだいぶ納得のいく音になってきたカーマくんです。
アナログの方が苦労が多かったというのは、まあそういうものなのかも知れないけど、僕としては勉強になったことのひとつだ。
あれこれ試してみるにはフォノイコのケーブル差し替えを楽に行えた方がいいから、ラックの位置を確保するために2週間くらいCDプレーヤーを片づけておいたりもした。2週間アナログ三昧だったおかげで、そのあと初めてCDをきいたときはけっこう新鮮だったなあ。

町田さんのお宅できかせていただいた吉住小三郎。

上の方でも書いたけど、芸術を「異次元を表出するもの」とするなら、この方の世界はディースカウが歌うシューベルトのそれと同じ次元だと思う。日本にもそういう世界があったのを知ることができて、うれしい。
それはそうですよね。当然あるのです。僕が勉強不足だっただけだ。

ところでこの「異次元」というのは、「非日常」といってもいいのです。ある高みを超えたものだけが与えてくれる、不思議な感覚。それがあることがつまり芸術である、といえるもの。村上春樹みたいに、「何かしらとくべつな場所」といってももちろんいい。
2003年9月11日、ジョアン・ジルベルトがつくる「とくべつな場所」を、僕たちは経験した。

中原仁さんのHPからのコピー。これが初日(9/11)の曲目の正しい表記だそうです。

1. Nao Vou pra Casa
2. Saudade da Bahia
3. Bolinha de Papel
4. Samba de uma Nota So
5. Rosa Morena
6. Voce Vai Ver
7. Isto Aqui o Que E
8. Este Seu Olhar
9. Preconceito
10. Pra Que Discutir com Madame
11. Eclipse
12. Wave
13. Que reste-T-Il de Amours
14. O Pato
15. Adeus America
16. Ave Maria no Morro
17. Desafinado
---(アンコール)----
18. A Felicidade
19. Corcovado
20. Estate
21. Isaura
22. Ligia
23. De Conversa em Conversa
24. Carnaval da Vitoria
25. Chega de Saudade

もう何十年も歌っている曲ばかりで、ギター1本の弾き語り、アレンジも(譜面に書くレベルでは)いつもだいたい同じ。ポピュラー音楽でこういうことをやるのは難しいことで、「ジョアンはくる日もくる日も同じ曲を弾きつづけている」というような批判もあるらしい。
まあ、そういう感覚も分かるけど、「ディースカウはシューベルトの歌曲集を何回も録音している」とか、「吉住小三郎は勧進帳を何度もくり返し演奏している」とかいう批判はあんまりなさそうな気がする。まして「いつも同じアレンジだ」などとは誰も言わない。ジャンルとして歴史が浅いから、やっていることのレベルの高さが一般的に認められにくいのだろう。いっそのこと「人間国宝」みたいな権威をつけてしまえば分かりやすくなるけど、それはそれで別の誤解を生みそうだ。

でも、あと50年もしたら、20世紀に生まれた音楽もそれなりに評価が定まってくるだろう。そのときに、ジョアン・ジルベルトの音楽がどう扱われているかわからないけれど、「本物」は正しく評価されていると信じたい。
そして、今の音楽家が昔と事情が違うのは、未来に残せるのは楽譜だけではないということだ。今の音楽家は、演奏そのものを未来に残すことができる。デジタルなら経年変化は少ないし、録音というものの品質は、今後も少しずつ進歩はするだろうけど、現代の録音を無価値にしてしまうような劇的な変異は、たぶんない。
だから、ジョアンには今後も、なるべくたくさんの録音を残して欲しいと思う。

佐倉市にある国立歴史民俗博物館

とても充実した博物館で、なんでこんな立派なものがこんな田舎に、と思ってしまうくらいです。えーと、その、佐倉市の皆さんごめんなさい。

オーディオとも音楽とも何の関係もありませんが(笑)、博物館の様子はこちら

9月20日、「大貫妙子さんのヴィデオとオーディオの会」ということで、某放送局音楽ディレクター、小林悟朗さんのお宅に伺いました。
1988年に小林さんが作られた「大貫妙子 イン アコースティックサウンド」という作品を、ご本人のお宅の絵と音で鑑賞させていただくという、これ以上贅沢なことを思いつく人がいたら手をあげてみなさい、と言いたくなるようなできごとでした。

その感想はStudioK's HP の小林さんのページに載せていただきました。

小林さんのところで発見したグレープのDVD。
1976年4月5日、長崎市民会館で行われたグレープの最後のコンサートを収録したものだ。
このようなDVDが発売されていたとは知りませんでした。収録した長崎放送もDVD化したワーナーもえらいぞ! と感謝いたします。

グレープの解散コンサートツアーは76年の3月から4月にかけて行われた。そのうち、たぶん共立講堂でのライブがFM東京で一度放送されている。でもそのときはガロの解散コンサートと一緒の番組だったから時間が短くて、あらためてもう一度、今度はグレープの解散コンサートだけで番組が組まれた。

中学生だった僕はラジカセでそれらを録音して、何度もくり返しきいた。ここでの「フレディもしくは三教街」は最高の名演だったと今でも思っている。
でも、そのカセットはもうない。

このDVDには「フレディ」は収録されていないけれど、さださんの長崎弁トークにはきき覚えがある。とすると、FM東京の放送は共立講堂と長崎の両方を含んだものだったのか? それとも長崎のコンサートは別の番組で放送されたのか? ああ、気になる。

PCが不調で修理に出すので、1〜2週間更新をお休みすることになりそうです。まあもともと、そのくらいの間更新しないことはよくあるのですが。(笑)


修理に3週間かかり、ようやくPCが戻ってきました。HPは更新できないし、メールもろくに出せない日々が続いたけど、珍しく仕事がとっても忙しかったので、あっという間の3週間でもありました。

もう旧聞に属しちゃうけど、今年もインターナショナルオーディオショーに行きました。ホントは金曜日に会社を休んで、3日間連続で行こうと思っていたのですが、休日も会議が入ってしまう状況だったので、土曜の午後に駆け足で会場を回っただけになってしまった。でも、いろいろな皆さんに会えて楽しかったです。

会場の東京国際フォーラム
今回、最高の音はこちら、と断言しておきましょう。
ボルダーのアンプにウェストレイクのスピーカー。アブサートロンさんです。
今年もアナログがとてもよかった、スキャンテックのブース。
こちらはユキム。急いでいたので写真だけ撮って音はほとんどきいていません。いや申し訳ない。でもこのルックスですからねえ。悪いはずはない、と。
たぶん今年から参加。ナスペックのブースではこのスピーカーが目立っていました。
LINNのブースでついにナマ和田さんを拝見。お二人のイベントは大人気でした。

10月13日の祝日には、Shuksさんのお宅に伺う。相変わらずたくさんの機器に囲まれて幸せそうなので、「このブリロンは1.0ですね。あれ、じゃ、こちらにあるのは? 2.0ですって? 増えたんですか? これがATCですね。これをHPに書かれたときは驚きました。 え??TITANは買ってからきいてもいないですって? 引き算の美学はどうしたんですか」と、お約束のつっこみをたくさん入れさせていただきました。

ShuksさんのメインスピーカーはJBL4348
コニサー仲間。ボリューム付きです


さて、我が家のオーディオの近況です。
GT-2000にストレートアームを付け、しばらくの間MC30super2で楽しんだあと、カートリッジをZYXに変更。
この組合せはとてもよい。アナログの良さを「実の詰まった音像」と表現されたのは朝沼予史宏さんでしたっけ。僕の感覚だと、どちらかというと「身の詰まった」感じですね。カニみたいだけど。
まあとにかく魅力的な音なので、今日は一日中LPをきいて過ごした。

カーマくんは我が家にやって来て3ヶ月。今では定位置も決まり、スパイクを履いています。
楽器の音色の描き分けがうまくて、以前のスピーカーだとあまりきく気になれなかった木管楽器の合奏が、とても楽しくきけるのがうれしい。


キース・キャラダインです。本業は俳優。映画NASHVILLEで歌った「I'm Easy」という曲がヒットし、アカデミー主題歌賞まで受賞してしまった。
僕はこの曲が大好きで、相当くり返しきいたような記憶があるのですが、どこでこの曲を知ったのかが思い出せない。(笑)

NASHVILLEという映画は1976年に日本で公開されたそうだから、それを見たのかなあ。確かにその頃、大宮(埼玉県です)に新しくできた映画館に頻繁にかよっていたから、その可能性はある。

ボーリング場を改装して作られたその映画館は内部が3館に分かれていて、ロードショーが2つに旧作が1つ、合計3つのプログラムが同時に上映されていた。それまでロードショーを見るには浦和から上野まで電車に乗らなければならなかったから、これは画期的なことだったのです。なにしろ、自転車で行ける。

でも、その頃の客の入りは今ひとつだったようだ。
僕が最初に行ったのは映画館がオープンした数日後の、平日の夕方だった。「明日に向かって撃て」と「悪魔の追跡」の2本建てで、観客は3人。映画館を独占しているようなこの状態は、中学生だった僕には初めてで、とてもぜいたくなことだった。「明日に向かって撃て」のラストシーン、ボリビア軍との銃撃戦の迫力に圧倒され、「悪魔の追跡」ではそれまで味わったことの無いような恐怖を感じた。
この体験のせいか、今でも一番心に残っている映画は「明日に向かって撃て」だし、誰もいない夜の田舎道を車で走っていると、「悪魔の追跡のような目にあいませんように」なんて考えていることがある。

今は、映画を頻繁に見る時間はとても持てないから、それは将来仕事を引退したときの楽しみにとっておこう。映画を楽しむ感性をなくさないように、ときどきは映画館に通うことにして。

おお。再発したなら早く言ってくれ。

「ジャコ・パストリアスの肖像」。今のところ唯一の、ジャコの伝記です。
92年にハードカバーが出版されたときも気がつかなくて、手に入れそこねた。その後図書館で借りて読んだけど、欲しかったんですよね。

7月頃にペーパーバックで再発されていたようです。興味のある方はお早めに。

11月29日、Allyさんのお宅に伺う。

アーチ型天井の2階リビングはロジャースでゆったりと。
ここのソファに座っていると、いつまででもきいていたい気分にさせてくれます。
そして別室のJBL。

以前きかせていただいた後、イルンゴの楠本さんのところでアピトンの台を作られたり、いろいろと調整をされ、さらに磨きのかかったサウンドをきかせていただきました。
11月30日、松竹演舞場に「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を観に行く。
僕は牧瀬里穂さんのファンなのです。

しかし藤山直美さんはすごい。無理のない、自然な話し方で十分に声がとおっている。気張った発声で、「私は今、舞台の上でセリフをしゃべっているのです」と感じさせてしまう俳優もいるから、藤山さんのような境地に至るのはたいへんなことなのでしょう。
オーディオも、装置が「私は今、高音から低音まで広いレンジで、ハイスピードでアキュレイトな音を鳴らしているのです」と言っているような鳴り方より、自然に音楽をきかせてくれる方がいい。小島秀哉さんももちろん素晴らしかったし、田口守さんも好きだなあ。

でももうひとり、紅貴代さん、この方の声もすごかった。オーバーシュートぎみにエネルギーと実体感をのせて迫ってくる声は、優秀なホーンスピーカーのようでした。


12月3日、ERIC CLAPTON JAPAN TOUR 2003。武道館へ行って来ました。
クラプトンはもちろんですが、久々に生スティーブ・ガッドをきけて感激。

チケットを買ったのはずいぶん前なので忘れていましたが、11月15日の広島を皮切りに12月13日まで約1ヶ月、18回も日本で公演があるのですね。
ということは、ガッドもこの1ヶ月の間、日本にいるわけだ。なんかうれしいなあ。

もう12月、武道館はけっこう寒かったです。これから行かれる方は、どうぞ暖かい装いでお出かけください。

今日からホームページ・ビルダーをバージョンアップして書いています。と言っても、なにも変わらないのですけど。

12月10日(わーいボーナスが出た)、カウント・ベイシー・オーケストラのコンサートで文京シビックホールへ。「ブッチ・マイルスが去年よりスリムになって、調子よさそうだった」とは某店長のお言葉。
普通のコンサートと違って、会場は「かなり年齢の高い方々の集団」と「ブラバンらしき若者の集団」が多く、ちょっと特別な雰囲気でした。さすがベテランの方たちはいいタイミングで歓声をあげられるので、一層楽しかった。

K's山本さんにお願いしてSDサウンドの「アイワン」をふたたび試聴。
前回はアイワン試聴中にカーマくんが届いたので、アンプ2種類、スピーカー2種類を同時期にきけたのはよかったのだけれど、ちゃんと調整したカーマくんをアイワンがどう鳴らすか、試してみたかったのです。

なんていうか、音のたたずまいがとてもいいアンプなんですね。禁欲的なところもありながら、華もある。そういうところはすごく日本的で、武士道に通じるアンプだ、なんて言ったら誤解されちゃうかしらん。

2003年ももう暮れようとしています。
12月25日、今年も大貫妙子さんのアコースティックライブに行ってきました。

国際フォーラムでのコンサートはけっこう多いですね。
この会場では、大貫さんの声がとてもよく響いて、いい感じでした。
この季節、丸の内のミレナリオに、たいへんな賑わいになります。

おかげで道が混んで、国際フォーラムまでのタクシー代の高かったこと。(笑)

9月のジョアン・ジルベルト来日公演がライブ盤になるそうです。めでたい!
公演2日目の9月12日の演奏が収録されるとのこと。来年2月21日発売予定。
amazonや@TOWERではもう予約できます。僕もさっそく予約しました。


2004年になりました。あけましておめでとうございます。
「きき初め」はベートーベンのピアノ協奏曲でした。


今年の僕のテーマは「姿勢」です。

背筋を伸ばして、目線をまっすぐ前に向けて、姿に勢いがある。
オーディオも僕自身も、そういう様でありたい。

でも疲れるかなあ。(笑)
冬でもボサ・ノヴァ。

「Entre Amigos」。ホーザ・パッソスとロン・カーターの共演で、ジョアン・ジルベルトのレパートリーを中心とした選曲。
久々の「演奏、録音ともに非の打ちどころがない」というCDでした。
1月23日、「川崎和男 ザ・リサイタル」へ。

会社の研修で2泊3日したまま直行という強行軍でしたが、行ってよかったです。

仕事の関係でデザインという「機能」について考えたいということがあり、もしそこにミートしなくてもプレゼンテーション手法が参考になれば、くらいの軽い気持ちだったのですが、いやあ、たいへん失礼しました。そんないいかげんな動機で行っては申し訳ない、素晴らしい内容でした。
AET GAIA AC 2004。

今日はShuksさんのHPもAETですねえ。一斉に供給されたのかしらん。

まずはSOUNDのフォノイコに使ってみる。ここは付属品からの変更だから、エージングなしでも「全然こっちの方がいい」という気分を味わえて幸せです。
この紋様は!


「TV時代劇グレイテスト・ヒッツ 2」というCDです。テイチクさん、よくぞやってくださいました。

「斬り抜ける」という題の時代劇、ご存じでしょうか。

放送は1974年10月〜翌年2月。中途半端な放送期間ですが、これが「当時人気は出なかったが、実はすごい名作」ということの証。(笑)
主演は近藤正臣さんです。「おお。桜ヶ丘の白鳥」なんて思いながら見ているわけですね。当時はジーンズが流行っていて、近藤さんは自慢のコレクションを何着かつぶして作った「ブルージーンズの着物」で出演されています。

既成の枠組みをこわしちゃおうというところは着ているものだけではなくて、この作品全体のポリシーのようです。そういう時代だったのでしょうか。なにしろ、一度に刀で斬れるのは3人までです。それ以上は刀が血や脂で汚れ、刃(は)がこぼれるので使えない。だから4人目の敵は、3人目と一緒に切った自生の竹の鋭い切り口に押しつけて倒す。

ばったばったと切り捨てる、なんてことはできないわけです。

脇役は佐藤慶さん、岸田森さんなどすごい方が、心に残る役どころを努めている。なかでも火野正平さんは最大の当たり役だったのではないか、というくらいにいい味を出してました。火野正平さんは顔がジャコ・パストリアスに似ていると、僕はひそかに思っております。

ヒロインの和泉雅子さんが、物語なかばで岸田森さんに殺されてしまうのも衝撃的でした。これはその後、ファイナル・ファンタジー7でdisk1の最後にエアリスをセフィロスに殺させる、という形でオマージュが捧げられている。(のかどうかは知りません)

この「斬り抜ける」、主題歌がとってもいい曲なのです。たまにメロディが頭をよぎるのですが、歌詞はうろ覚えで、もう一度ききたいとつねづね思っておりました。「この愛に生きて」という曲です。それがこのCDに収録されていることがわかり、さっそくききましたが、とても懐かしかった。テイチクさん本当にありがとう。


主夫状態になって1週間、すっかり家事に慣れ、今日は朝ごはん作って子供を学校に送りだして食器洗って洗濯して干してポトフを作ってまだ9時台。それでシューベルトのピアノソナタをききながらHPを更新するこの余裕! でも掃除はしていません。
奥さんは家出しちゃったわけではなくて、ですね、ちょっと事情があって留守しているんですけど、予定より少し長引いたので、明日からは会社に行きながら主夫をやる、という荒技に挑戦する。もうなんでも来なさい、という気分です。はっはっは。

で、今日の夕飯は、その後冷蔵庫内の整理の関係で「きのこと野菜と鶏肉のスープ」になったポトフ、かりかりベーコンとほうれん草のサラダ、豚肉とキャベツと長芋の塩炒め。あり合わせだけど子供たちには好評でした。3つ目がおいしかったのは作った本人もちょっと意外だったりする。明日からは自分でレンジでチンするメニューだからね。

と思って「カゴメデリ 牛肉とまいたけのデミグラスリゾット」とか「S&Bピアット 海鮮仕立ての中華丼」などを大量に買い込んだけど、けっきょく心配で、毎日早く帰り夕食を作ってしまった。本社に打合せに行ったりしなければ、都合をつけて5時に会社を出ると5時15分には家に着くんですね、僕の場合。ははは。ありがたいことだ。

でまあ、料理をするわけですが、例えば既に冷蔵庫にあるものならそれをどう料理しようか、この材料とこの材料でこういう調理法だったらおいしそうだ、それにこっちの材料でサラダを作って、スープはこれで、なんてことをやっている。
結果としてそれなりにおいしいものが作れる。
これは煮るとか焼くとか炒めるとか蒸すとかの調理法があって、炒めるにしてもイタリアンなのか中華なのかとか、中華ならオイスターソースでこってりいくのか炒めてすぐスープで仕上げるのか単純に塩炒めにするのか、考えてみるとそういう引き出しが自分の中にたくさんあって、材料に合わせたやり方を選べるから、「おいしい料理」という結果を導き出せる。

つまりは、「スキル」ということですね。

スキルというと計画的に身につけるものというイメージがありますが、まあそれももちろんある訳ですけど、このスキルは計画的に取得したわけでは全然ないです。作りたいと思った料理をテレビで見たり本で読んだりしながら楽しんできて、長年やっているうちにいつの間にか身についたもの。好きで、続ける、ということに意味があるのかも知れません。

オーディオも似たところがありますね。機器と部屋を使ってどれだけおいしい料理を作れるか。そのスキルを身につけることが、音楽をよく楽しむ役に立ったりする。

なんて書いているうちに、僕は仕事のスキルも、ただ好きなことをやって身につけてきたような気がしてきた。いい人生を送らせてもらっているということなのか、単にいい加減なだけなのか……。

1週間ほど前から、AETの電源ケーブルGAIAをコンセントラに使ってみている。スピーカーがJBLだった頃は放っておいても明るく軽めだった傾向がより強調されて、「これはちょっと合わんな」と思ったけど、今回はいい感じです。ワイヤーワールドの甘さもいいけど、GAIAの爽やかさが今の組合せでは生きている。以前のバージョンに比べ、GAIA 2004自体が軽すぎずニュートラルになった印象もあります。空間表現は明らかにGAIAがよいので、当分これできくことになりそう。

うああ。今日、生まれて初めて救急車に乗ってしまいました。記念に書いておこう。(笑)
結局たいしたことなくて、無事帰宅しましたが、救急車が揺れて痛かったぞお。
自動車メーカーさん、どうか揺れない救急車を作ってください。オーディオのサスペンション技術が参考になるのではないでしょうか。(ならないか)

2004年02月20日 今日から少しレイアウトを変えてみることにしました。日付が入るだけなんですけど。

このホームページ、もともとK's山本さんのページのスタイルをまねているわけですが、さすがに長くなってきたので申し訳ないし、しばらくスタイルを変えていた親分も元に戻すというし、何とか変化を出してみようと。

とはいえ、このベタなHTMLが結局のところ何かといいんですよね、今のWebでは。
ということで、とりあえず微修正になっております。なにとぞご勘弁を。
(しかも途中からだし。)
2004年02月22日 ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー。昨日発売されました。パッケージはコンサートのパンフレットに合わせたデザインです。

演奏の素晴らしさについては、大貫妙子さんがラジオのインタビューでコンサートの感想をおっしゃっていたのがこれまた素晴らしいので、勝手に引用してお伝えしたいと思います。大貫妙子さんごめんなさい。

以下引用です。


この前ジョアン・ジルベルトを見て、もうやられちゃいましたよね、ホントに。宇宙ですもん、だって。ひとりの。あのひとり、たったひとりが、あんなおっきい宇宙を、なんか。あれは、誰のための音楽? あれは、ジョアン・ジルベルトの、自分のための音楽ですよ、やっぱり。それが、だってね、あの、ホントに、あたしよりはるかに長いあいだ、ひとりで、ずうっと毎日毎日、おんなじ曲をああでもないこうでもないってコードを変えながらね、作り続けてきた孤独な作業、作業といっても好きでやってるのかも知れないけれども、それは自分のためでしょう。自分のためであり音楽を愛してるから、だと思うんです。そういう方が、あそこで、たったひとりで自分の音楽を表現したときに、もうどれほどの感動があるかって思ったときに、あの、人に感動を与えようなんていう風な、こう、思い上がった気持ちは、もう、ホントに持ってるとしたら、トンデモナイっていう風に、思いましたね、あらためて。その姿こそがもう感動なんだっていうか、その存在自体がね。
2004年02月29日 それにしても凄い。この大貫さんのインタビュー、ラジオ番組できかれてその場で答えたものですよ。手を加える気にならなくて、話し言葉をそのまま文章にしているからたどたどしい感じがするかも知れないけど、こんなに理路整然と、しかも誤解を招きそうなところはきちんとフォローの一言を添えて、しゃべれないです普通。これだけでも恐るべき頭脳だと言ったら言い過ぎ?

さて、今日は稲毛のジャズ喫茶CANDYでイベント。これまで数ヶ月間イルンゴの楠本さんが調整してきた成果をきかせていただきました。町田さんがお持ちになられたバルバラはもう最高でしたね。ナントに雨が降る、もききたかったなあ。



2004年03月13日

いかん。日付を入れたのは失敗だった。何日更新していないか、問題点が顕在化してしまうではないか。
テーマを明確にするためには、「不要な問題点を顕在化させない」ことも必要なんですね。これは隠蔽と言えば隠蔽なんですけど。

なんつって、話は変わりますが、オーディオ・ベーシック誌30号に載せていただきました。光栄であります。
2004年03月18日 コニサー導入以来、ラックの段が足りなくてサウンドのフォノイコを床置きしていた。

レコードプレーヤーを1台に減らすか、ラックを替えるか、1年くらいかけてゆっくり考えました。2台のプレーヤーはそれぞれ存在意義があって、どちらか1台にはできないというのが今の結論。
2004年03月21日 ラックの入れ替えを完了。
おかげで今日は筋肉痛です。オーディオ機器っていうのはなんだってこんなに重たいんだ、まったく。

こういうときは、技術がもっと進歩して、軽くて音の良い機械がたくさん出ることを願ってしまいますね。
ディスクの代わりにメモリーを使って回転系を無くし、スイッチング電源、これでプレーヤーは大丈夫だ。アンプもスイッチング電源。アイスパワーのような高効率増幅でヒートシンクを不要にする。筐体も軽くしてリラクサみたいに機器全体を磁気で浮遊させ振動を遮断しよう。

残るはスピーカーだけど、これは振動への変換器だから軽くするのも限界がある。小さい力で動かせればいい訳なので、音のよいキャスターの開発を望みましょう。


2004年04月04日

ラックを替えたのでアナログはまた組合せの見直しです。

今回はZYX:KENWOOD:コニサーの組合せがうまく行くはずだ、そう思って試してみる。こういうのがねらい通りになった時はうれしい。シャープで力強くて、でも甘みもある、いいバランスになった。ようやくKENWOODの力をきちんと引き出せたような気がする。

こちらが整えば、モノラルはGT-2000に任せられる。深々と響くベース、軽々と舞う弦楽四重奏、爪先から血が出そうなギター。モノラルの不思議な魅力をより楽しませてくれるのは、我が家ではやはりGT-2000だ。
2004年04月10日 そしてスピーカーの調整。ラックの背が少し高くなったので、スピーカーを少し前に出すことで影響を回避する。内振り角度も深めに変更。

さらに底面のスパイクを調整して仰角をつける。なんとなく水平をくずしちゃいけないような気がしていたけど、考えてみると僕のスピーカーは前面が傾斜しているからもともとユニットは水平じゃない。位相を揃えるためと言ったって、その角度が聴取位置との関係によらず絶対的なものな訳はないし、いーや変えちゃえ。

なんてことで、音はけっこう変化しました。
2004年04月11日 一青窈のコンサートでNHKホールへ。昨年のレコード大賞新人賞を受賞したときにテレビで見ていて、僕は彼女の左目のファンになった。いや、右目だったかな。

一青窈と平原綾香と森山直太朗はみな素晴らしい。その系統の先鞭を付けたのが鬼塚ちひろで、意外と中島美嘉が近い軌道にいる、と勝手に考えております。

今日のコンサートでは、おみやげにハナミズキの苗木が配られました。来年の春、きれいな花をつけてくれるとうれしい。
2004年04月17日 昨日、Shuksさんが我が家に来てくれました。
Shuksさんのホームページに感想をアップいただいていますが、楽しんでいただけたようでよかったです。

ちなみにShuksさんはこのように哲学的な風貌の方です。笑うとまた、かわいいんですね。
お酒を飲むとすっごいことになる場合があるという噂ですが(笑)、僕はまだ目撃したことはありません。今度会ったときは飲ませちゃおうかしらん。

おみやげにいただいたブラウンチップの豆は、実にコーヒーらしいコーヒーでした。こういうのを飲むと、ふだん自分が飲んでいるのがちょっと変わった豆なんだということがわかって楽しい。
2004年04月25日 AB誌に載せていただいた記事を見てくれたU田さんから連絡をもらい、昨日のタイムロードさんのイベントに一緒に行きました。U田さんは高校の友人で、かの「ミューズの方舟」のメンバーでもあります。会うのはたぶん20年ぶりくらいかなあ。

夜は同窓会。ポール・サイモン似のノリタケくんや、ムーミンパパと化した(なんだそりゃ)M間さんも来てくれて、懐かしくも楽しいひとときでした。
これもAB誌さんのおかげです。感謝!

2004年05月09日 鈴木祥子のライブで東京キネマ倶楽部へ。ヘヴィメタあり、ドラムセット押し倒しありの、そりゃあもう大騒ぎさ。バンドはバイオリン、チェロ、ドラムスという編成で、本人はピアノ、エレピ、シンセ、アコースティックギター、エレキギター、ドラムスを演奏。もちろん弾き語りもたっぷりあり。
この人は静かな曲も多いのですが、そういう曲でもロックっぽいコードチェンジをキメに持ってきたりするところが僕は好きです。アコースティックギターもロックしててかっこよかった。

2004年06月09日 4月の終わりに友人のMzさんとYzさんが遊びに来てくれました。

このときは音場を重視して、ほぼスピーカーの軸上正面できくセッティングにしていました。その後、Mzさんのアドバイスで、正面を少しはずしたなめらかな音と、音場感を両立させるセッティングに挑戦。今はこのときよりスピーカーを少し外に振った状態で、いい感じに鳴っています。Mzさんありがとう!

それにしてもスピーカーの位置というのは重要で、今置いている場所より5cm前に動かすと、音の勢いがぜんぜん変わってしまう。面白いものです。
Mzさんからいただいた感想


いろいろ聴かせていただいた中で、
印象にいちばん強く残ったのは、アナログディスクでのベイシーのピアノの音でした。
ベイシーのピアノの音は、単音一つでも、ベイシーだと即座にわかる、
とよく言われますけど、ほんとうにそれを実感できました。

「響き」についてちょっと書きますが、
大ざっぱに言って、レコード再生における「響き」は、
(2チャンネル再生においては)
レコードに録音されている響き、
リスニングルーム(再生空間)の響き、
それからスピーカーの響き、の3つがあると言えると考えています。

ここで書きたいのは、スピーカーの響き。
空気を振動させているのは、スピーカーユニットだけど、
エンクロージュアからも、無共振のものが存在しない以上、
あたりまえのことだけど、音が出ている。

フロントバッフルからも、
リアバッフルからも、
サイドからも、天板からも底板からも音が出ている。

スピーカーを設置するとき、
たいていの場合、角度をつける。
スピーカーユニットを、聴き手の頭に向けて真っ正面を向くように設置すると、
エンクロージュアのサイドはほとんどリスニングポイントからは見えない。

内側にぐっと振ると、左右のスピーカーの内側のサイドが見えてくる。
反対にスピーカーをほとんど角度をつけずに設置すると、
外側のサイドが視界に入ってくるようになる。

こんなあたりまえのことをなぜ書いているかというと、
任三郎さんの音を聴かせてもらっていたとき、
左右のスピーカーのセンターでの音(これが任三郎さんが求められている音)、
センターからはずれた位置で聴いたときの音、
このふたつの音の響きが、ずいぶん違うな、と。

任三郎さんが鳴らされているスピーカーのカーマは、
フロントバッフルは、ユニットのフレームぎりぎりまで幅を狭めている。
そのかわり奥行き方向は長い。
面積的には、サイド面がいちばん広い。

この広いサイドから出てくる響きが、
オフセンターで聴くと、当然その比率が高くなってくる。
そして、個人的には、サイドの響きが乗ってきた音を、
「いいなぁ」と感じました。

書くまでもないことですが、
センターで聴いた音よりも、オフセンターで聴いた音がいいというわけではありません。

任三郎さんと同じ環境で、同じスピーカーを鳴らすとしたら、
おそらく私は、スピーカーの角度をかなり振って、
リスニングポイントのすこし前で、
左右のスピーカーからの音が交わるように設置するだろうなぁ、というようなことを
思いながら、
同時に、ステレオサウンド時代、井上先生に言われたことを思い出して、
「まさしくそうだなぁ」とひとり合点。





Yzさんからいただいた感想


部屋の雰囲気。
僕的には、まずは部屋の雰囲気です。
アンプやCDプレーヤーなどが、いい顔、いいオーラ出していました。
なにより、カーマのスピーカー!
360度 見られることを意識してデザインされてますよね、絶対。
壁から離れた位置に置かれても、どうぞご覧くださいとばかりに、ゆうゆう平然としていました。
リビングでオーディオするならコンポーネントのデザインは良くなきゃ。
音の良さとか関係なさそうなハードルが増えるけど、それを楽しみながらクリアしないと。
と改めて思いました。

女性ヴォーカル。
ちゃんと定位していて、指させました。
それでいてフワっとしたふくらみも。
だからでしょうか、ニュアンスに富んでいました。
ヴォーカリストの微妙なイントネーションに込めた思い、伝わってくる感じありました。
それはCDでもアナログレコードでも同じでした。
リクエストした大貫妙子さんの「突然の出来事」(最新のベスト盤収録のピュア
アコースティックバージョンのリマスタリング版でした)は、いつになく、いつになく可憐で、素敵でした。

SNや解像度や定位などなどの基本が、
ハイエンドなんて良く知らないんだけどハイエンドな感じだなぁって思いました。
キラッとか、濡れっとか、そういうテイストを表現するとき、とりわけ美しかったです。
あと、低音とか、音を締めすぎない方針を実行されているのかなぁ、と。
響きを絶対に損ないたくないって意志を感じましたが、妄想しすぎですか。
ベイシーのピアノなんて、すごくリアルでした。

おかげさまで、僕もがんばろーって思いました!
任三郎さん、ありがとうございました!!!

(持参して聴かせていただいたアーチー・シェップ、
 帰ってから僕んちで聴いてみたんですけど、
 おっと、うちはうちで、これはいいなぁ、などと。。。
 うちのほうが僕は好きかも、などと。。。
 いずれにせよ、前向きな精神状態ってこと“だけは”、たしかなようです)
2004年06月13日 UK盤のLPできくロッド・スチュワートはとても気持ちがいい。

ガーンと大きな音で鳴らしてもかまわないけど、5回に3回は、中くらいの音量でしみじみきくのがロッド・スチュワートの正しいきき方です。
2004年06月14日 このLP、ペナペナの薄さですが音はいい。
よく、「180g重量盤」とか言って厚手の作りを売り物にしたLPがありますが、僕はあれ、全然信用していません。重いから音がいいなんてことはない、と断言しておきましょう。薄くて音のいいLPはたくさんある。重い方がよくないとまでは言いませんが、薄くたっていいんです、LPは。
2004年06月16日 ブルーノート65周年記念アナログ復刻盤。

ルディ・ヴァン・ゲルダーのマスタリング、小鐵徹氏によるカッティング。
これはいいです。テープが劣化しているはずだから、復刻盤には過度に期待しないようにしていますが、これだけの音をきかせてもらえれば文句はない。

ちなみにこちらは180g重量盤。でも、音がいいのはそのせいではなくて、録音やマスタリングやカッティングや盤の材質(量じゃなくて)のおかげだと思います。しつこいけど。(笑)

どうして65周年なんて中途半端なアニバーサリーなのかわかりませんが、この企画は素晴らしい。今回のリリースは20タイトルでしたが、他の作品も出して欲しいなあ。66周年記念、でもかまいませんから。
2004年06月20日 ぐわあ。ZYXの針を折ってしまった!

ということで、荒れ模様の夏の空を使用し、今の気持ちを表してみました。
2004年06月21日 祝! ジョアン・ジルベルト再来日決定!!!

10月6日(水)、7日(木)、10日(日)、11日(月)、場所は東京国際フォーラム ホールAです。

人生、楽あれば苦あり、苦あれば楽ありだなあ。

2004年07月04日 戻ってきたZYX。

おろしたてのせいもあってか、ちょっとイケイケな音です。リズム感がよくて楽しい。
2004年07月18日 4段ラックは暑苦しいので2段に戻しました。こっちの方が涼しげでしょ。

機械をラックの中段から、このCDプレーヤーのようにオープンな場所に移してやると、音にも開放感が出てくるから不思議です。
2004年07月18日 黒いラックに置いたジェフもなかなか渋い。惚れなおしちゃうね。(笑)
2004年07月24日 SACDプレーヤー、シャープのDX-SX1を導入。

長岡京室内アンサンブルなんかをきいていると、この感じをCDで出すのはむずかしい、と思わせられる。
2004年07月25日 CDは化粧美人だが、SACDはすっぴんの美しさだ。素肌美人が化粧もうまくなっていろんな顔を見せてくれるようになると楽しいけど、それにはもう少し時間が必要なのだろう。
とは言え、これだけの音がこの程度の価格の機器できけるのだから、SACDはお得です。

著作権保護にもSACDはよいのだから、レコード会社さんも新譜は全部ハイブリッドにするとか、普及に努めるとよいのではないでしょうか。ハイブリッドなら、CD層はCCCDでもいいからさ。

2004年08月15日 昨日、shuksさんのお宅に伺いました。

音は激変。一番の要素は試用中のパワーアンプ、レビンソンNo.33HLだそうです。本格的に鳴らすのは今日が初めてということでしたが、実にJBLらしい熱くてクリアな音を引き出していました。

JAZZもロックも素晴らしかったですが、僕はアン・サリーも気に入りましたよ、shuksさん。またきかせてくださいね。
2004年08月17日 カラヤン指揮のくるみ割り人形。高校生のとき、演奏の参考に買ったものだ。798のプリメインと10万円もしないスピーカーできいても、よい録音だと思っていたけれど、今きいてもやはり爽やかで美しい。機械のグレードとは関係なくわかる録音のよさもある。
昔、よい録音だと思ったけど、今きくとダメというのはないみたいだ。以前はよいと思わなかったけど、今きくとけっこうよいというのはたくさんある。

メジャーレーベルの音はダメだとか、昔はそういう意見に影響され過ぎていたような気がする。小レーベルの作品には異常に生々しいとか、特別な録音があるのは確かだけど、メジャーレーベルの録音にもよいものがたくさんあるのは周知の通りですね。いわゆる優秀録音盤ではないものだって、けして悪くはないんだ思う。作っているのはプロなんだから、当たり前といえば当たり前だ。

何をターゲットにしているかということはあるのだろうし、中にはちょっと間違った録音をしてしまったというのもあるだろうけど、全体としてはどれもそんなに悪くないと言ってよいのではないだろうか。演奏の価値をきちんと認めて録られたものであれば。
2004年08月18日 毎回、涙なしに見ることができません。
はれた目で翌日会社に行くのが、さすがに恥ずかしい。

今クールはセカチューもよいのですが、ラストプレゼントは、たいへんな名作になるかも知れません。


©NTVさん であります
2004年08月18日
柔道の上野雅恵選手、金メダルおめでとう! 素晴らしい決勝戦でした。

2004年09月01日

©NTVさん です
第9話でした。
いや、しつこくてすみません。(笑)

あの理性派の永作博美さんが、今日は一瞬演技になっていませんでした。いやあるいは、そのように見せる、あれは演技だったのか。いずれにしてもすばらしかったです。ラストプレゼント第9話の「ブランコのシーン」は、ドラマ史に残る名場面となるでありましょう。

主役の天海祐希さんもよかった。そこでその笑顔は完璧すぎるだろう、と何度も思いました。ファンになっちゃうかも知れん。

2004年09月04日

今日はYTAさんのお宅に伺いました。カメラを持っていくのを忘れちゃったので、画像はフィルさんのHPをご参照くださいませ。(すいません。。。) トップページから「AUDIOVISUAL−Offline Party−YTA邸」です。

YTAさんのオーディオの凄さはこれを見ていただければわかると思いますが、もうひとつ有名なのは彼がホットな「谷村有美ファン」だということですね。みせていただいたライブのLDには、谷村さんをほとんど知らない僕も引きこまれました。谷村有美オフィシャルサイトを初めて見てみましたが、「ライブビデオFEEL MIE シリーズがついにDVD化決定」とのこと。めでたいことです。
2004年09月23日 今週の月曜日、自作派のT巳さんと一緒に町田さんのお宅に伺いました。T巳さん、町田サウンドは如何でした?

町田さんほどの方ともなればもう、完成された音をただただ悠々と楽しまれているのであろうというイメージがありますが、新しい機器を試されたり、直出しのケーブルを工夫して交換してみたり、いろいろと楽しまれております。あの菅野沖彦先生も新たにジャーマン・フィジクスのユニットを導入されたりしていますし、やはりオーディオは尽きせぬ趣味なのだなあ。
僕も、先日はAETのケーブルを試聴してみたり、ラックの棚板を支えるゴムを替えてみたり、あまりHPには書かないけど多少はあれこれやっているのですが、いやいやまだまだ、努力が足りません。



明日からはインターナショナル・オーディオショーですね。昨年、忙しくて少ししか見られなかったこともあり、今年は明日わざわざ会社を休んで、3日間通う予定です。(笑)
2004年09月24日 2004インターナショナル・オーディオショー初日。

スキャンテックさんで見慣れないスピーカーを発見。


2004年09月24日 今回は、偉大な先達の方々のお話を伺わせていただくことをメインにしております。
写真のとおり、菅原正二さんがとってもかっこよかった。


タイムロードさんのブースでは、なんと寺垣武先生の講演をきくことができました。寺垣先生といえば、セイコーエプソンから出ていた「寺垣式プレーヤー」が有名ですが、軍国主義のもと英才教育を受けた天才少年で、戦後は軍需の他さまざまなメーカーで技術開発を行ってきた、日本を代表する技術者のひとりなのだそうです。
寺垣先生のお話はとても刺激がありました。企業のマネージメントセミナーなどでも請われて話をすることがあるそうですが、それもよくわかります。お話をきけて今日は得をしたなあ。
2004年09月25日 行方洋一さんです。

20数年ぶりに拝見しましたが、今でも現役のレコーディング・エンジニアでいらっしゃる。「オレは現場のひとだからさあ」のひとことに重みがあります。

2004年10月06日 今日はジョアン・ジルベルト東京公演1日目。40分遅れでスタート。中原仁さんのホームページによれば、東京に先立つ大阪公演の初日が45分、2日目が43分だったそうなので、だんだん開始が早くなっているようです。明日は38分くらいだろうか。(笑)

昨年よりも少しいい席を取れたので、今日はギターを弾く様子がよく見えました。やはり、右手は人差し指から薬指が弦とほとんど直角。そうじゃないとあの音にはならないと思っていたのです。親指は必然的に、他の指よりもかなりネック寄りを弾いている。手首は微動だにしない。二の腕には、かなり力が入っているように見受けられました。
それにくらべ左手は普通。親指で弦を押さえたりはしません。クラシック系のオーソドックスな押さえ方。薬指で2本同時に押さえるくらいのことはしているかも知れないけど。そして、ポジションの移動がとても速い。
2004年10月07日 開始が早く、今日はなんと21分遅れでスタート。危うく遅刻するところだった。

A Felicidade が信じられない美しさでした。手がマイクに何度も当たっていたから、あの演奏がCDになることはたぶんないのだろう。残念だけど、二度ときけないから心に残るということもある。
2004年10月31日 昨日はこちらのお宅に伺いました。
2004年10月31日
2004年10月31日 キース・ジャレット・トリオの鬼気迫る演奏やウインドトーカーズの戦闘シーンに圧倒されてもうヘロヘロ。最近は自宅でも部屋の一番後ろできくことが多いのだけれど、カゲトラさんのお宅でも僕はその場所の音を一番気に入った。

2004年11月13日 11月6日、先週に引き続きカゲトラさんアレンジのオフです。お世話になります。

写真のShuksさん、カゲトラさん、にしだやさんと一緒に、アイガーさんのお宅へ。プライバシー保護のため顔の写っていない写真を使用しています。とくに、にしだやさんの隠し方が見事ですね。いや、これしか写真がないだけなのですが。(笑)
2004年11月13日 クアドラスパイアのラックにLINNのエレクトロニクス。スピーカーはB&W N802。約6mという高い天井。
広大な音場と力感が両立された、みごとなバランスの音でした。
2004年11月13日
2004年11月14日 17インチモニターのノートPCを買った。今まで使っていたノートは14.1インチ、1,400×1,050ドットのモニターで、高精細なのはいいんだけど写真なんかは小さくなりすぎるきらいがあった。今回は17インチで1,440×900ドットだから、同じドット数の画像が長さで1.24倍、面積で1.54倍大きく表示される。この大きさで見て、あらためて町田さんの写真の美しさに感嘆しました。
2004年11月21日 夏以来、アンプをタオックのラックにセットして涼しげな音を楽しんできましたが、季節ももうすぐ冬、ゾウセカスに乗せ替えて音を衣替えしました。暖かくて、気持ちがいい。

2004年12月18日 今年も行ってきました、大貫妙子ピュア・アコースティック・クリスマス。再開してから早くも3年目です。

「唄のバックに弦があるのではなくて、バンドとして一緒に演りたい。だから何年も同じメンバーで続ける必要がある。今年はリハーサルのときから、すごくまとまった感じがあって、今日は皆さんにもそれを感じてもらえると思う」

言葉どおりの自在な演奏でした。素晴らしい。


アンコールに入ると「プレゼントのコーナー(ファンから大貫さんへプレゼント)」があって、その間インストルメンタルでつなぐんだけど、その曲での金子飛鳥さんのヴァイオリンは凄かった。ああいう瞬間は生でしか体験できないから、コンサートには行く価値があるのだと思う。
2004年12月18日 プレゼントのコーナーが長すぎたのかな?

終演後、会場に張りだされた曲目表にはアンコール曲をはしょった跡が。(笑)
いやいや、おかげで素晴らしい演奏を楽しめました。


この続きは、「オーディオのページ3」をご覧ください。


 オーディオのページ1 2002年5月〜2003年7月


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