オーディオのページ 3   2005年1月〜



2005年01月06日 今年のきき初めは、この盤でした。

チェリビダッケは「私にとって運命の贈り物は、ブルックナーを発見した時代に生きていたということです」と語っている。作曲家は譜面を残し、演奏家がそれを再生する。譜面がなければ、あるいはそこにすぐれた譜面があるということがわからなければ、僕たちがその芸術を耳にすることはない。

現代の音楽家は自らの演奏を残す。たとえばビョークは現代音楽の最高峰のひとりだ。その作品は後生に残ると思うが、それはビョークの曲をその時代の演奏家がカバーするというより、ビョークの演奏そのものを後生の人がきくと考えた方が自然だ。技術的な背景がそのことを可能にしていて、そのような芸術が生まれている。

現代のデジタル録音のポテンシャルは高く、100年先にきくにも十分なものを持っているだろう。でも、再生の形態は変わっているかも知れない。現在の2チャンネルステレオ、5.1チャンネルマルチがそのままなのか、チャンネル数が増えているのか。あるいはチャンネルという概念そのものが形を変えてしまうのか。

そこは予測がつかないし、時代とともに変わっていくであろうから、残すデータはミックスダウンしたものだけではだめだ。可能な限り初期音源を残し、リミックスで広く対応できるようにしておくべきだ。後生の人たちの幸せのためにも、ビョークにはそのことを強くお勧めしたい。まあそんなこと、僕なんかが言わなくたってとっくにやってるんだろうけど。
2005年01月07日 チェリビダッケは録音・再生というものを否定していたので、本人が認めて録音芸術として残っているものはない。記録として残されたものはあり、その固い信念にも関わらず「わしが死んだら、どうしたってかまわんよ」という柔軟さのおかげで、今はこうしてきくことができる。自分が表現したものを後世に残す機会があるのにそれをしないというのも凄いが、死んだあとのことまでこだわらないというのも男らしくて好きだ。
2005年01月18日 今クールは「救命病棟24時」で決まり。(笑)

シリーズ3作目の今回は東京大地震を舞台にするとのことで、「ゴッドハンド進藤先生@SF」かと思いましたが、いやいやとんでもございません。今日が第2話でしたが、今からでも遅くはない。ドラマそのものが素晴らしいのですが、災害への備えという意味でも見ておいて損はないと思います。「トリアージ(治療優先順位決定)」なんて佐々淳行さんの本でしか読んだことありませんが、知らないで災害を迎えたら、状況判断を誤ることもあるのではないか。おすすめです。第1話、2話の内容はフジテレビのHP
2005年01月20日 wadia860を導入して3年、ようやくwadiaらしい音を出せるようになった気がする。ブルーノートRVG盤もいい感じで鳴ってくれています。そういえば石丸電気で輸入RVG盤を1枚何百円かでワゴンセールしているのを見て、「あんなに苦労して手に入れたのに」と笑っていたお客さんに親近感を覚えましたね。ははは。
そういうわけで、今はCDをきくのがかなり楽しい。
2005年01月30日 KP-9010のインシュレーターを取りはずし、スパイクをつけた。

せっかくリジッドに作られたプレーヤーだから、こうするのがいいはずだとは思っていたのですが、ネジのサイズを調べるのが億劫で手をつけずにいました。

CDの音はよくなったし、今度はアナログということでようやく実行。ヌケがよくなり力感が向上したが、硬くなりすぎるようなことはなく、正解だったようです。ちなみにネジ径は6mmでした。スパイクはJ1 projectを使用。
2005年01月31日 この他、ここ数ヶ月でやったのは、スピーカーの間隔を10cmほど狭めたこと、そしてスピーカーのバスレフポートに詰めものをしたことくらいか。

前者は左右のバランスを整えるためです。左右のスピーカーと壁との距離が違うせいか、ゆがみのないサウンドステージを出すにはこの辺がけっこう微妙で、間隔を広げすぎると片方のスピーカーが壁に寄りすぎるし、かといって狭すぎれば音がきちんと分離しない。カーマくんを導入して1年半、かなりピンポイントに決まってきました。

2005年02月01日 詰めものはミスティック・ホワイト。別の目的で買ったのですが、ふと気が向いてバスレフポートに試してみたら、ぴしっと音がまとまりました。これはまぐれ当たりかも知れない。
2005年02月03日 ゔゔゔ忙しい。兼務はさせられるわ、いろいろ重なるわでもーたいへん。僕は、直属の部下が日本一多い課長さんなんじゃないだろうか。(笑)
でも明日のオーディオ関係の皆さんとの新年会は、絶対出席するもんね。
2005年02月05日 出席しました。たくさんの方にお会いできて楽しかった。なんと仕事で関係のある方もおり、世の中狭いものだと実感。

とはいえ皆さん仕事はさまざまだから、異業種交流会みたいな刺激もあります。そういえばオーディオの話をした記憶がほとんどないなあ。CruelさんのHPによると、「オーディオについてのディープな話と、キャバクラ談義の2派に分かれて盛り上がった」らしいので、僕は後者だったのだろうか。はっはっは。
2005年02月06日 ミルトン・ナシメントです。ケロロ軍曹ではありません。

なんていい顔なんでしょう。惚れ惚れするなあ。このジャケット写真は軽く微笑んでいるところ、とくに唇のはしが少し上がっているところがポイントなので、そこがつぶれないように明るめに調整してみました。ディスプレイによっては荒いかも。

このアルバムYauarete(黒豹)は87年頃の作品。ネイティブ・ダンサーでも競演したウェイン・ショーター、ハービー・ハンコックの他は、エリック・ゲイル、アレックス・アクーニャ、ドン・グルーシン、ニール・スチューベンハウスなどのフュージョン系ミュージシャンがバックをつとめている。ポール・サイモンが1曲デュエットで登場。

「フュージョン」というと諸悪の根源みたいな言われ方をしているところもあってか、この時期のミルトンのアルバムは手に入りにくいみたいだけれど、いいのになあこれ。もったいない。
2005年02月07日 親分のサイトでも紹介されていますが、カエターノ・ヴェローゾの来日が決定。東京は5月23日(月)東京芸術劇場大ホール、5月24日(火)・25日(水)東京国際フォーラムホールAの日程です。
2005年02月11日 ジェニファー・ウォーンズの「the well」です。先日、久しぶりにCDをきいてみたらやはりよかったので、SACDとアナログも手に入れてききくらべてみました。

このCDのできがとてもよいせいか、SACDのアドバンテージはあまり感じない。まあ、我が家の装置ではということだけど。

アナログはもう抜群にいい。圧倒的。

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